「犬の餌に関して必要最低限のことは知っておきたい」
「犬の餌は人間の食べ物と何が違うのだろう?」
「犬に食べさせたらダメなものって何があるの?」

などと悩んでいませんか?
このページでご紹介する犬の餌について絶対に知っておくべき6つのことをおさえておけば、誰でもカンタンに犬の餌に関して語れるようになります。
犬にはこんな食べ物をこのような頻度で与えればよく、絶対に与えてはならないものがこれだということが明確にわかるようになるでしょう。
実際に私はここに記載の情報をベースとして、自分の愛犬へのベストな餌を選ぶことに迷いがなくなりました。
具体的な注意点とともに、奥が深い「犬の餌ワールド」の概略を楽しんでいただければと思います。

1.犬の餌について絶対に知っておくべき6つのこと

1.犬の餌は1日2食でよい(成犬の場合)
2.犬の餌はメニューが少なくてよい
3.人間の食べ物は犬には合わない
4.おやつはあげなくていい
5.毎日の飲み水は水道水がよい
6.犬に与えてはダメな危険な食べ物がある

これら6つの理由を以下に述べます。

2.6つのポイントが大事な理由

1.犬の胃腸は成長するに連れて容量が大きくなり、一回の食事で摂取できる栄養が多くなります。体の調子がよくなくなることもあり、幼犬の時代を過ぎたくらいから1日の食事の回数は2回がよいです。
ちなみに、幼犬(産まれてから生後2ヶ月くらいまで)の場合は胃腸が成長しきれていないので、1日に4回から5回に分けて与えてください。

2.メニューを頻繁に変更すると、いろいろな味を覚えてしまい肥満の原因になります。ただし、食欲があまりないときは工夫することが必要です。もちろん、年齢に応じた変更は必須なので適宜年齢に
合わせたものを与えてください。

3.人間の食事は塩分、糖分、油分が多く含まれていて犬の体に悪影響を与えるためです。また、人間用の食べ物には添加物が多く含まれていることがあるので与えないほうが無難でしょう。

4.ドッグフードには一日に必要な栄養が全て含まれているため、おやつは与える必要がありません。もし与える場合は少量の犬用のお菓子にしましょう。(注意!人用のお菓子は絶対に与えないでください。糖質が多いからです。)

5.ミネラルウォーターを与えてしまうと、マグネシウムやカルシウムが多すぎて尿路結石のリスクが高まってしまいます。なので、軟水を与えましょう。つまりは水道水です。塩素が気になる場合は軟水のミネラルウォーターを飲ませると良いでしょう。

6.体の消化吸収システムが人間とは細部が異なります。人間ならなんの問題もなく消化吸収できるようなものが犬にとっては有毒なものになってしまうことがあるためです。

続いて、その証拠を具体的な例を用いて記載していきます。

3.犬の餌に関する6つのポイントが大事である証拠

1.一回の食事で大量に食べてしまうと、胃や腸への負荷が大きすぎてしまい胃液を吐いてしまうことがあります。1日1回にすると空腹の時間が長いので、食事の際には早く食べすぎてしまったり、大食いしてしまうこともあります。これは肥満の原因や糖尿病などの疾患につながってしまう可能性もあり、非常に危険です。なので1日2食に分けてあげるのが正解なのです。

もちろん、犬によっては2回だとすくない子もいますのでそのときは3回にしたり柔軟に対応することが必要です。

まとめると、成犬の場合、1日の食事は基本的に2回で、それだと量が多くて一気には食べることができない場合は1日3回にするのが良いということです。”

2.メニューを頻繁に変えてしまうとよくない証拠
せっかくの愛犬への食事なので、いろいろなドッグフードを食べさせてあげたいと考える飼い主は多いようです。
しかし、ドッグフードの種類を増やしてしまうと、その愛犬に合わない原料に当たる確率が単純に高くなります。
その場合は体調を崩してしまう原因になります。
また、人の食べ物を与えてしまったり、メニューを頻繁に変えていると愛犬がグルメな犬になってしまうことがありますので、そういった観点からもメニューを頻繁に変更することはやめたほうが正解です。

3.たとえば、香味野菜やアクの強い食材は人間にとっては食欲の増進やその他の健康効果をもたらすことがあります。しかし、犬にとってはほとんど意味をなしません。むしろ、逆に体調を崩すことがほとんどでしょう。

4.実際におやつを与え続けた場合、3つのことが引き起こさ得れる懸念があります。
1つ目は、主食を食べなくなって栄養が偏ってしまい、肥満と病気の原因になります。
犬のおやつは、栄養をあまり考えずに美味しさだけを求めて開発されていることが多いです。
愛犬が極上の味を覚えてしまって普通のドッグフードが食べられなくなってしまい、結果として病気を患ってしまう事例もよく報告されています。
深刻な肥満状態にある犬の大多数がおやつを与えられまくった結果ですので、おやつは与えるにしても少量にとどめましょう。

2つ目は、添加物が多いので肝臓障害やアレルギーの原因になります。
乾燥しているドッグフードや加熱された缶詰と違い、おやつはウェットな食感が人気である場合があります。
しかし、これらは着色料や保存料などの添加物が多く含まれている場合が多いのです。
たとえ、添加物は入ってないという記載があってもそのまま信じていいのかどうかは疑問です。
人間の食べるものでさえ偽装表示がまかりとおる世の中です。犬の食べ物ならなおさらよく調べる必要があるでしょう。

3つ目は、消化不良の原因になります。
特に胃腸が弱い犬がジャーキーやガムを飲んでしまうと、消化が十分にされずに腸内に詰まることがあります。
その際に、腸内を痛めてしまうことになり、壊死してしまう場合もあります。
食べ物が原因で病気になった経験のある犬は特に注意してください。
肥満犬の多くは、飼い主が食べている人間の食べ物を分け与えてもらっている場合が多く、肥満による皮膚の抵抗力の低下やアレルギーになる場合も考えられます。

5.硬水になれていないと下痢をしやすい体質になってしまいます。
硬水とは、カルシウムやマグネシウムの金属イオン含有量が多い水のことです。欧米に多く、硬度は120mg/l以上(WHO基準)です。日本の水(水道水)は軟水で、硬度60mg/lです。市販のミネラルヲーターで30mg/lです。
普通の水道水で問題ありませんので、わざわざ高価なペット用の水を購入して与える必要はありません。
犬の中には性格的に水をそれほど好まない犬もいるのですが、尿結石になったことがある犬などは多めの水が必要なので十分に与えてください。
また、下痢などをして脱水症状気味の犬にも水分補給は欠かせません。
どうしても飲んでくれない場合は、肉をゆでたあとの「だし汁」や鰹節でとった「だし汁」です。これをペットボトルに入れて冷蔵庫に入れておき、いざというときにレンジであたためてあげて犬に与えましょう。
水が嫌いな犬には試してみてはいかがでしょうか。

6.絶対に食べさせてはいけない食べ物
ここに挙げた食べ物がまだ胃の中にあるのであれば、吐かせてあげましょう。食べてしまったことに気づいたらまずはかかりつけの獣医にすぐに相談してもらってください。
・ネギ類
ネギ、玉ねぎ等はネギ中毒を引き起こします。アリルピロピルジスルフィドという成分が原因で犬の赤血球は破壊されてしまうのです。食べてからだいたい2日程度で発症します。
・干しあんず
胃液を吸って数倍に膨れ上がります。それが原因で胃がパンパンに膨れ上がり、胃拡張を引き起こします。最悪のケースでは、胃拡張が原因で死亡する例もあるそうです。
・レーズン
胃の中で膨らむ、肝臓への毒性もあります。糖分が多く含まれるため胃炎もおこします。干していないただのブドウよりもレーズンが特に危険とされます。
・キシリトール
犬に対しては肝臓に毒性を発揮してしまいます。有名な製品でキシリトールガムがありますが、これは犬にとって非常に危険です。
・にんにく
にんにくは獣医師によって意見がわかれるところです。危険だとする意見もあるので、与えるにしてもごく少量にとどめておくのがよいでしょう。
・鶏の骨や魚の骨
尖っている骨は食道や胃腸を傷つけてしまうことがあります。また、急性腹膜炎を引きおこす場合もあるようです。
・牛乳
子犬には牛乳というイメージが未だ根強いですが、完全に間違いです。犬のほとんどは乳糖不耐性なので与えないほうがよいです。
・ココナッツオイル
ラット実験では動脈硬化が引き起こされるそうですが、犬に対しては不明なところも多いです。(要検証)
・アボカド
アボカドの実と種の中に含まれるペルシンという物質が引き起こす嘔吐や下痢、そして呼吸困難、痙攣が危険です。
・ピーナッツ類
消化が悪くて高カロリーでさらに油分が多く、マグネシウムのせいで結石を引き起こす可能性があります。
・チョコレート
カカオには心臓の血管や中枢神経に作用してしまい非常に危険です。

4.まとめ

ドッグフードを与えていれば、それとは別におやつを与える必要はありません。

人間の思い込みによって、人間が食べるような高価な食べ物も与える必要はなく、

普通に市販されているドッグフードを与えましょう。

高価な食べ物しか食べない犬はとても自慢できるものではありません。
病気になりやすいですし、ちょっときつい言い方をすればそれは虐待です。
飼い主は大いに反省しなくてならないと言わざるを得ません。

犬の食べ物に関して絶対にあげてはいけないものだけは必ず覚えてください。ここで挙げた以外にもあるかもしれないのでやたらとドッグフード以外を与えるのは避けましょう。ドッグフードは犬のことを考えて作られていますのである程度の信用はあります。